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会員制自習室マイデスク福井の中村です。 今回は自習室の必要性についてご説明します。 「何となく家だと集中できない」「家だとやらない」というのがシンプルな理由なのですが、実は自習室というのは、意外にもきちんとした理論に基づいて設計されています。
受験のような特別な勉強には「勉強専用の部屋」が必要
受験というのは特別な状況です。日常として実行するには、ちょっとハードな努力が必要です。
そうなると他のことは捨てて、意識からも遮断して一定期間やり続ける必要があります。
自然に行動するならばこんな感じです。疲れたら寝る、自由時間は遊びたい、趣味を最優先にしたい、というのが普通の人の行動です。そうなると、受験勉強というのは、自分の自然な動きとは逆の行動を自律して選択実行しなければなりません。
家にいると自然な行動を誘発する仕組みができているというか、基本的には居心地が良いように設計されています。疲れたらすぐ寝れるようにベッドがあり、自分の好きなものに埋め尽くされ、情報が欲しければスマホやパソコン、テレビがあり、基本的には受験勉強には向かない空間です。
受験勉強という非日常的努力を必要とする仕事を成功させるには、自然な行動を誘発するものから自分を遮断して自習室など、勉強以外を目的としない簡素な空間が必要です。
努力している人が醸し出す空気感による場の力を利用するため
「場の空気」というものがあります。業績を上げている会社には、向上心があふれる空気感があります。一方業績が上がらない会社には沈滞した空気感があります。
喫茶店で自習をしたとしましょう。昼間、喫茶店に行くと、仕事を引退したご老人でごった返しています。仕事をさぼって時間をつぶす営業マン、などそもそも喫茶店は努力をする場所ではないので、ゆったりしている方々で溢れています。
休日家で勉強をしようとすると、ご家族が家でゆったりとテレビをずっと見ているかもしれません。ご家庭によってはほぼ1日中テレビがつけっぱなしというところもあるでしょう。
沈滞しているとは言いませんが、ストイックな空気感とは真逆なのです。ご家族も受験生がいるからといって自分たちまで同じ空気感を出すことは不可能ですから、どうしても受験生は疎外感を感じてしまいます。
自習室に行けば、待ったなしの受験生、人生をかけて資格取得を目指す大学生、人生を変える転職をするために勉強する社会人がたくさんいます。
そのような空気感の中で勉強できるというのは、大変価値のあることだと思います。
単色の空間の方がはるかに集中できる
大型電気量販店に行くと色彩で溢れています。デパートもそう、テーマパークもそうです。どんどん色んなものを見て色んなところに行って購買活動をするように設計されています。
人は視覚情報に大きな影響を受けます。実は単色の方が人は落ち着き、集中できるようになっています。例えばスターバックスに行くと落ち着いた気分になりますが、あそこはだいたい茶色一色です。塾や予備校をイメージしてください。そんな講義室は色彩豊かではないですよね。廊下などはポスターを張りまくっていたりするものですが、講義室や演習室に入ると色合いは地味な感じです。
実は自習室もあえて装飾を控えて、視覚情報を少なくしています。
毎日のように自習室で勉強すると「スイッチの切り替え」ができる!
一回、自習室で自分史上最大の勉強をしてみてください。その達成感、充実感を味わい、毎日毎日自習室を使って受験勉強をすると、自習室に足を踏み入れただけでスイッチがオンになります。
脳にいい記憶がインプットされて、自習室で集中して勉強する習慣をつけてしまって、ルーチンのようにしつこつ続けていくと、その空間が自分の気分をスッと切り替えてくれるようになります。
こうなると「今日はやる気がないからはかどらないなあ」ということがなくなるし、やる気が出ないことを言い訳にして勉強をさぼるということがなくなります。
以上のような理由で、自習室は受験生にとって非常に合理的な設計がなされているのです。
「ただ勉強するだけの空間」なのですが、受験生に必要な要素を満たす完璧な空間なのです。
※お電話の際は「英心塾」で対応いたします。