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大学の過去問ってどうやって活用するのか??

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英心うえの塾高校部「理数適塾」の中村です。

今回は、過去問の活用です。

大学の過去問研究、過去問演習は、受験生ならみんな取り組むと思います。

ただ、目的や活用法をもっとしっかりと知って取り組むともっと効果的なんです。

今回はちょっと気合入れて、「過去問」の活用について徹底解説します。

過去問演習の目的は5つある!

過去問をやるうえで、やる目的をはっきりさせましょう。

もちろん、傾向と対策を知ること

過去問をやる目的の定番として、傾向と対策を知ることです。

もう少し分解すると、どんな分野が、どんな形式で出題されていて、どのぐらいの分量で、時間制限が何分なのかということです。

もう一度、まとめると、分野・形式・分量・時間です。

この4つをつかんだ上で、自分の苦手なものは伸ばすという「対策」を取ることです。

あとは科目ごとに配点もあり、科目によっては配点が大きかったり、小さかったりします。それも重要です。

受験校決定の根拠となる事実情報になる!

受験校を決めるときに、みんなは偏差値を参考資料にします。

もちろん重要ですが、本当にその受験校は自分が戦える問題なのか、実際に確かめてください。

実際に解いた上で、自分が戦えるのか、苦手な分野、形式が出題されて要注意なのか、判断しましょう。

模試のデータだけで判断するより、実際解いて自己採点した結果もあれば、かなり精度の高い受験計画ができるでしょう。

良問ではない問題への対応に慣れるのも大事なこと!

過去問は実際に出題された問題。

問題集の問題は、精選された問題。

つまり、問題集の問題は、良問ぞろい。つまり舗装された道路のようなもの。

過去問は、時々、荒れた道も出てくる。

奇問・悪問までいかなくても、良問とは言えない問題が出てくると、びっくりしてしまう受験生もいます。

過去問をやる目的としては、そんな問題への慣れ、対応の仕方を知る、というのもある。

時間内に解き切る訓練をすること!

よく、「時間が足りない!」「時間さえあれば・・・」とぼやく受験生がいます。

単純な話、時間内に解き切れるかどうかは、その訓練を積んだか、否かです。

時間を測って解いて、どうやったら解き切れるのか、戦術を練ることです。

これって、授業で先生に教わらないことです。

自分で探求するしかないこと。

先生の戦術が、そのまま自分に適用できるとも限らない。

だからやるしかないんです。

本番で必要な「体力」をつける!

「体力」と表現しましたが、本番の緊張や連日受験、集中力など、あらゆる学力以外のものを「体力」と表現します。

「3日連続は無理・・・」「緊張で実力を出せるか不安・・・」「集中力が切れたらやばい・・・」など、

これら全て、「本番を想定した訓練」の不足です。

過去問を本番だと思って、しかも量をこなした人で、「連日受験が・・・」とか「集中力が切れて・・・」とか

言っているのを聞いたことがありません。

過去問は、本番だと思ってやりましょう。

緊張して力が出せるか不安な人は、「緊張」という「負荷」を「時間短縮」によって練習しましょう。

あえて、少し時間を短くして、ちょっと高負荷な練習をしてみましょう。

そうやって練習すれば、少々緊張しても大丈夫です!

過去問の活用法はまとめると、以下の通りです!

解いたら、自己採点をして点数を出す。
合格最低点に達したのか、達していないのか不足を明確にする。
強化課題を明確にして、学習スケジュールを立てる。
分析が終わったら、「満点」にする。

自己採点について

過去問演習をしたら自己採点をしてください。

国公立の二次試験だと、「添削」してもらうのが常識かもしれません。

時々、添削してもらうのはいいでしょう。

しかし、自分で採点できる技術も必要です。

英作文も、現代文の論述問題も、自分で採点できるようにスキルアップしましょう。

採点の仕方は、模試の解答解説にも載っています。

「自分で採点する!」という前提で勉強していれば、できるようになります。

自己採点できる人は、自分の答案を客観的に見ることができて、答案作成能力も上がります。

合格最低点との比較

合格最低点が公表されていれば、それと比較してください。

国公立受験の人は、共通テストの採点をするとき、傾斜配点で点数を出しましょう

二次試験と合わせて、合格最低点に達したのか、達していないのかを明確にします。

強化課題の明確化

分析の仕方は、結構簡単です。

知識不足なのか、苦手な形式があるのか、ミスがあったのか(解けるはずの問題で失点した場合)の3観点で分析しましょう。

知識不足なら、全力で補強する。

苦手な形式があれば、同じ問題形式で特訓する。

ミスがあったのであれば、無頓着で終えるのではなく、ミスの発生源まで分析する。

この分析をもとに、学習内容と期限を決めて取り組みましょう。

分析が終わったら「満点」にする!

分析を終えたら、解けなかった問題まできれいに復習してください。

一度復習した問題は、再度やったときは楽々解けるようにする。

解けなかった問題を復習することは、本番でも活きてきます。

もちろん自分にとっての難問が解けるようになるという効果もあります。

しかし、本番でも解けないであろう問題も解きなおしておくことにも意味があります。

どうしても解けない問題は、本番では、「見切りをつける」ということをしますよね。

攻めるのか、回避するのか、判断が必要です。

解けなかった問題を復習していくと、その判断力がつきます。

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